ネイルサロン開業を失敗する原因は8つ!低資金でも成功する方法を知ろう
ネイルサロンを開業した人の多くは5年以内に廃業しているのをご存じでしょうか? 夢を持って自店舗を構えたにもかかわらず、ものの数年で廃業するのは最も避けたいことですよね。 そこでこの記事では、ネイルサロンの開業を失敗する原因について、開業の規模別に深掘りしていきます。 合わせて成功するためのポイントも解説しますので、今後ネイルサロンの開業を考えているあなたはぜひ参考にしてくださいね。
開業したネイルサロンの廃業率と業界の動向
まず、開業したネイルサロンがどの程度廃業しているのかを見ていきましょう。
廃業率はかなり高いものとなっています。
ここでは、その背景にどのような事情があるのかも含めて解説していきます。
ネイルサロンの5年以内の廃業率は90%以上
ネイルサロンの廃業率は、開業から5年以内で90%以上と言われています。
つまり、6年以上継続して営業できているネイルサロンは全体の10%未満ということ。
この数字は、これからネイルサロンを開業しようと思っているあなたに強い衝撃を与えるかもしれません。
具体的な経営戦略なしで、そう簡単にネイルサロンの運営は上手くいかないということがよくわかります。
参考↓
新型コロナの流行により廃業率が増加
特に、新型コロナが流行した2020年には廃業率が過去最多を記録しています。
外出の機会が減り、女性の美容への需要が減った結果でしょう。
コロナ禍で営業停止を余儀なくされ、女性からの需要も減った結果、まともな売り上げが立たなかったためだと思われます。
個人で開業しようと考えるネイリストさんにとっては、何が起こるかわからないこの世の中、先行き不安な状況だと言えます。
参考↓
参入障壁の低さから競争が激化
廃業に追い込まれるネイルサロンが圧倒的な数を占める一方、参入する個人や企業も数多く、競争が激化しているのもこの業界の特徴です。
ネイルサロンが増えることで新規客やリピーターの奪い合いになり、望むような収益が見込めない店舗が多くなっています。
また、資格なしでネイリストを名乗れるという参入障壁の低さも競争が激化した原因のひとつです。
美容室のように特別な機材が必要なわけでもなく、個人でも比較的容易に店舗を構えられるのがネイルサロン。
そのため、個人や企業の参入が増え、激しい競争を繰り広げているのです。
ネイルサロンの開業を失敗する主な原因
それでは次に、ネイルサロンの開業を失敗する主な原因を8つ解説します。
ネイルサロンを開業しようと考えているあなたは、失敗する主な原因を知ることで廃業を回避できるかもしれません。
さまざまな側面から、順に見ていきましょう。
運転資金が不足している
ネイルサロンの開業を失敗する大きな原因として、第一に運転資金が不足していることが挙げられます。
ネイルサロンを開業するためにかかるのは、設備や機材の導入にかかる初期費用だけではありません。
家賃や材料費・人件費など、毎月かかるコストがあることも頭に入れておく必要があります。
特に開業初期に運転資金が不足していると、売り上げが立たない中で支払いが滞る危険性があり、経営が成り立たなくなるというリスクが生じます。
そのため、ネイルサロンを開業する場合は十分な運転資金を用意しておくことが大切です。
集客力が不足している
売り上げを立てるのに重要なのは集客。
新規客・リピーターともに、積極的な集客をしなければ店舗の認知やファン化が促進できません。
廃業に追い込まれるネイルサロンは、集客力が不足している可能性も。
有名な媒体に掲載したり、SNSで発信したり、集客における打ち手は複数あります。
その中で自店舗の売り上げ向上に有効な集客法は何か、トライアンドエラーを繰り返して見つけていくことが大切です。
クーポンを発行する、LINEでDMを送るなど、無料でできる打ち手も多いため、できることは積極的に行うフットワークの軽さが大切と言えます。
技術・サービスの質が低い
そもそもネイリストとして技術やサービスの質が低いとリピート客が見込めません。
オーダーした通りの仕上がりでない場合、その場で言ってくださるお客様もいるかもしれませんが、何も言わず二度と来店しないお客様も多いはず。
最悪の場合、質の低さについての口コミが広がり、見込み客の減少に繋がる恐れもあります。
ネイルサロンを開業した後も、継続的に技術の向上を目指し、よりお客様が喜んでいただけるサービスの追及を辞めない心がけが必要です。
資金の使い道を誤っている
開業時は限られた資金でやり繰りしなければいけない状況の人が多いでしょう。
その中で資金の使い道を誤った場合、正常な経営が行えなくなり廃業に追い込まれる危険性が高くなります。
たとえば、内装にこだわりすぎる、家賃が高すぎる物件を借りるなど、最初から特定の箇所に大金をつぎ込んでしまうことが挙げられます。
売り上げが安定的に立つまでは、初期投資やランニングコストをかけすぎないことを意識するべきです。
店舗の立地が悪い
店舗の立地が悪いと、お客様が足を運びづらくなり、客足が遠のいてしまいます。
たとえば、首都圏だが駅から遠すぎる、マンションサロンだが店舗の場所がわかりづらい、地方だが駐車場がないといったことです。
また、店舗で設定したターゲットと立地がアンマッチな場合も売り上げが立たなくなり廃業に追い込まれる原因となります。
高齢者が多い街にもかかわらず、若者向けの華やかなデザインを売りにしている、といったことですね。
自店舗のコンセプトと店舗の立地をマッチさせること、お客様が足を運んでくれやすい場所に店舗を構えることを意識した方が良いでしょう。
競合調査・対策が不足している
先述した通り、ネイル業界は競合が乱立しているという現状があります。
そのため、競合調査やその対策が不足していると、競争に負けて廃業に追い込まれることに。
競合がどのような層をターゲットにしていてどのようなデザインを売っているのか、価格はどの程度か、サービスはどのような内容かなどを徹底的に調査しなければ、競合に勝つための対策も打てませんよね。
「自店舗は他店舗とこんなところが違う!」といった自店舗の強みを全面に押し出すためにも、競合調査は必須です。
コンセプトが明確になっていない
ネイルサロンのコンセプトが明確になっていないことも廃業に繋がる一因です。
軸となるコンセプトが明確になっていないと、さまざまなデザインやサービスを手あたり次第に展開してブレが生じてしまうかもしれません。
自店舗の強みは何か、ターゲットはどのような層かなど、多面的に自己分析した上でコンセプト設計を行うことが大切です。
開業方法の選択ミス
開業方法の選択ミスも、ネイルサロンの開業を失敗する原因のひとつです。
たとえば、資金があまり多くないのにスタッフ雇用型のネイルサロンを開業する、集客力が不足しているのに自宅サロンを開業する
資金が少ないのであれば美容院の空きスペースを借りて開業する、集客力が不足しているのであればまず指名客の獲得を独立前に目指す、などの対策が必須です。
【規模別】個人ネイリストがネイルサロン開業を失敗する原因
続いて、小規模のネイルサロン開業を失敗する原因について解説します。
ここでは個人ネイリストがネイルサロン開業を失敗する原因である5つに触れていきます。
どれもネイルサロン開業した人に起こりがちなものばかり。
スモールスタートを目指す人はぜひチェックしてみてください。
指名客がいないにもかかわらず開業した
独立にあたり、ネイリストとして指名客が獲得できているかは重要なポイントとなります。
指名客がいないにもかかわらず開業してしまうと、0からのスタートとなり、売り上げを立てるのが厳しくなるでしょう。
逆に、雇用されていた店舗で指名客がついていれば、開業したとしてもそのお客様が来店してくれる可能性もあります。
指名客がいないうちに開業することは、売り上げが見込めないという非常にリスキーな選択になります。
業務が回らない
業務が回らないというのも個人ネイリストが開業した際に浮上する失敗原因のひとつ。
個人ネイリストが開業した場合、施術はもちろん、仕入れや経理、集客、予約管理などをすべて一人で行う必要があります。
寝る時間を惜しんで業務をするあまり、体調を崩してしまうということにもなりかねません。
日々の業務に追われ、休む時間もまともに取れず「何のために開業したのか...」と悩む要因にもなります。
技術を伸ばすための時間がない
一人ですべての業務を担うということはその分時間がなくなるということ。
さまざまな業務に追われ、ネイリストとしての技術を伸ばすための時間の確保は難しくなります。
ネイリストとして技術を向上させるためには、デザイン研究や練習は必須。
その時間が足りないと技術が不足し、競合に負ける要因にもなります。
宣伝が十分ではない
宣伝が十分ではないことも失敗原因のひとつとして挙げられます。
有名媒体に掲載するだけで集客できると考える人もいますが、それだけでは十分な集客は見込めません。
積極的にSNSで発信したり、クーポンを打ってみたり、自分自身でできる対策も同時に行うことが大切です。
宣伝が十分でないと、そもそもサロンが世間に認識されなかったり、どんなデザインを提供するサロンなのかわかってもらえなかったりと認知度も不足してしまいます。
自宅で開業してプライベートとの区分けが上手くできなかった
自宅サロンの場合、プライベートとの区分けが上手くできないといったことも失敗する原因となり得ます。
たとえば、自宅の場所を知られたくないから宣伝する際にサロンの住所を載せたくない、といったことですね。
思うような集客ができず、廃業に追い込まれるリスクも高くなります。
また、自宅で開業することでプライベートにも仕事を持ち込んでしまい、区切りを付けづらくなったということも挙げられます。
自宅で開業する場合、区分けが付けづらいため工夫が必要だということを知っておくべきでしょう。
【規模別】スタッフ雇用型のネイルサロン開業を失敗する原因
続いて、スタッフ雇用型のネイルサロン開業を失敗する原因について解説します。
その際に失敗する原因となるのは主に5つ。
順に見ていきましょう。
求人が上手くいかない
店舗の規模が広がるとネイリストの雇用は必須。
しかし、求人が上手くいかないことには業務が回りません。
お客様からの予約を受けたくても、ネイリストが揃っていなければ予約を取ることもできず、見込み客を逃してしまいます。
求人が上手くいかない場合は、求人がネイリストの目に触れているか、避けられるような文言を記載していないかなど、一度チェックしてみる必要があるでしょう。
人件費がかさむ
スタッフ雇用型のネイルサロンの場合、人件費がかさむのが失敗する原因のひとつになり得ます。
スタッフを雇うと、たとえ売り上げが立たなくても給料を払わなければなりません。
また、運転資金を上回るような数のスタッフを最初から雇ってしまうのも問題です。
売り上げに応じて徐々にスタッフを増やすなど、始めのうちは慎重に展開していく必要があります。
共同経営で揉める
店舗の規模が大きいと、経営者が1人ではなく複数人ということもあります。
共同経営の場合、資金を折半できて1人あたりのリスクを減らせるといったメリットがあるため、共同経営に踏み出す人も多いのです。
しかし、共同経営の場合、折半できない費用があったり、向かいたい方向性が違っていたりと揉めることも多いのが現実。
実際にやってみなければわかりませんが、共同経営にはリスクがあることは知っておいた方がいいでしょう。
スタッフ教育が行き届いていない
スタッフ教育が行き届いていないことも、開業を失敗する原因のひとつです。
スタッフへの教育が行き届いていないと、スタッフによって技術や施術時間にバラつきが生じ、お客様の満足度低下に繋がるでしょう。
また、接客態度がよくないスタッフがいると、店舗のイメージダウンとなり、リピート客が減少する恐れも。
スタッフ雇用型のネイルサロンを開業するのであれば、スタッフひとりひとりとしっかり向き合い、教育することが大切です。
回転重視になりリピート客を獲得できない
回転重視になりリピート客を獲得できないと経営が傾く要因となります。
回転重視になると、施術時間を短縮しようとするあまり施術のクオリティが下がる恐れがあります。
また、お客様ひとりひとりと丁寧に向き合う時間がないため、サービスの質が低下し、顧客満足度が下がる危険性も。
その結果リピート客が減り、売り上げの減少にも繋がるのです。
【規模別】個人ネイリストのネイルサロン開業で失敗する人の特徴
個人ネイリストのネイルサロン開業で失敗する人はどのような特徴があるのでしょうか?
ここでは以下の6つの特徴をご紹介します。
ネイルサロンの開業を考えているあなた、当てはまるものがある場合は要注意です。
集客に関しての知識がない
集客に関しての知識がない人は、ネイルサロン開業を失敗しやすくなるでしょう。
安定的な売り上げを立てるのに集客は必須です。
集客に関しての知識がないと、何をしていいのかわからず途方にくれるかもしれません。
もしくはSNSで間違った投稿を続け、見る人に全く刺さらない宣伝をしてしまう可能性もあります。
集客の知識がない場合は、知見のある人に助言を求めるなど何かしら行動を起こすべきです。
数字を把握していない
「私数字苦手だから...」といって正確な数字を把握していない人は失敗する可能性が高いでしょう。
ここでいう数字とは、売上や粗利、経費といった、経営状態を把握するために重要な指標となる数値のことを指します。
これらの数字を正確に把握していないと、現在の経営状態が健全なものなのかどうかも判断できません。
今後の見通しを立てるためにも、正確な数字の把握は必須です。
独立した理由がネガティブ
独立した理由がネガティブという人も失敗しやすいでしょう。
たとえば、「人間関係がつらくて逃げたかった」「休みが取れなくて自由になりたかった」などですね。
「独立したら楽になる」と考えて独立した人は、自身の理想とのギャップに悩むことになるかもしれません。
すべての業務を1人でこなす必要がある、施術だけではなくその他にも考えなければならないことが山ほどある、場合によっては休みが取れないこともあるなど、特に軌道に乗るまでは覚悟すべきことが多いのが現実です。
ITツールの活用を避けている
失敗する人の中には、苦手意識を持ってITツールの活用を避けている人もいます。
ITツールを有効に使うことで業務の効率化が計れ、果ては売上向上にも繋がる可能性を秘めています。
たとえば予約管理をアナログで行うと、ダブルブッキングや漏れが発生しやすくなり、機会損失やクレームに繋がります。
また、ITツールは経営戦略を練る際にも大いに活用できます。
業務の効率化や数字を正確に把握するためにも、ITツールを積極的に使うことが大切です。
お金をかけずにできる対策を知らない
お金をかけずにできる対策を知らない人も失敗しやすいと言えます。
宣伝に必要以上にお金をかけたり、高価な機材を導入したりするばかりでは資金が減ってしまいます。
お金をかけずにできるものの例で言うと、SNSの活用が挙げられます。
InstagramやLINEは無料で活用でき、集客も見込める優秀なツールです。
これらのお金をかけずにできる対策を駆使して集客を行うことがポイントとなります。
お客様に満足してもらえる自信がない
お客様に満足してもらえる自信がないのも失敗する人の特徴です。
ネイルサロンでは、お客様がデザインを持参することもあります。
その際に技術が伴っていなかったり、経験が浅かったりすると、お客様に満足してもらえる施術ができるか不安になるでしょう。
その不安は意外と、お客様にも伝わるものです。
お客様の立場に立てば、自信を持ってサービスを提供してくれる店舗に行きたいですよね。
自分が自信がないのは何が原因なのか、しっかりと分析してその分野を伸ばせるよう努力することが大切です。
【規模別】スタッフ雇用型のネイルサロン開業で失敗する人の特徴
続いてスタッフ雇用型のネイルサロン開業で失敗する人の特徴を5つ紹介します。
個人のネイルサロンではなく中~大規模のネイルサロンを開業しようとしている人はぜひチェックしてみてください。
管理コストを想定できていない
管理コストが大きいと失敗する可能性が高くなります。
管理コストには家賃や人件費、福利厚生やマーケティング費用といったものが挙げられます。
これらの管理コストが大きいと、売上が立っても利益が少なくなり、健全な経営ができなくなるでしょう。
また、予想外の出費が発生した場合、資金に余裕がないと対応できなくなります。
スタッフ教育やマネジメントが苦手
スタッフ教育やマネジメントが不足しているのも特徴のひとつ。
スタッフ教育ができていないと、お客様に安定した質のサービス提供ができず、顧客不満足を招いてしまいます。
また、マネジメントが不足しているとスタッフのモチベーション低下にも繋がり、離職率が上がるかもしれません。
そうなると店舗の運営は厳しくなりますよね。
立地に見合った集客戦略の設定ができていない
店舗の立地に見合った集客戦略の設定ができていないのも失敗する人の特徴です。
たとえば、オフィス街で店舗を構えているのに休日に特化したクーポンを配布するなどといったことですね。
自分の店舗のコンセプトを定めるのも大切ですが、立地を考慮することも重要です。
競合との差別化を考えていない
失敗する人の特徴として、競合との差別化ができていないことも挙げられます。
スタッフ雇用型のネイルサロンは数多く、独自の路線を切り開くには競合との差別化が必須。
デザインやサービス面など、さまざまな側面から自己分析し、自店舗にしかない強みを探すことが大切です。
低価格にすれば集客できると勘違いしている
価格競争に巻き込まれた人は失敗する可能性が高くなります。
お客様はもちろん、低価格で質の良いサロンがあればそちらに来店するでしょう。
しかし、顧客の獲得に力を入れるあまり、価格を下げて対応するのは考えものです。
一度価格を下げてしまうと、今後も低価格を期待され続けます。
それ以降価格を上げることは難しくなるでしょう。
ネイルサロンを開業した人によくある悩み
ここで、ネイルサロンを開業した人によくある悩みについて触れていきます。
ネイルサロンを開業した人は多くの壁にぶつかることになるでしょう。
今後開業を考えている人も、同じように悩むかもしれません。
集客が難しいと感じる
集客が難しいと感じる人は非常に多いようです。
「新規客は獲得できても、その後リピートしてくれない」
「リピーターは多いけど、新規客が獲得できない」
など、ネイルサロンによって悩みはまちまちです。
すべての業務を1人でこなすのが大変
先述した通り、個人でネイルサロンを開業した場合、施術以外の業務もすべて1人で行う必要があります。
施術だけでもいっぱいいっぱいなのに、経営のことまで考えなければいけないことに悩む人は多いようです。
技術の向上のための時間と費用が足りない
こちらも上記と繋がりますが、すべての業務を1人でこなすため、技術の向上のための時間が足りないということも悩みの種になるようです。
また、売り上げが立たないうちは費用を抑えるためにも工夫しなければなりません。
時間も費用もまともに使えない中で技術の向上を目指すのは難しいと感じる人が多いのです。
競合との差別化が難しい
ネイルサロンは競合が多いため、その中で自店舗にしかない強みを前面に押し出すのが難しいと考える人が多くいます。
他店舗と似たり寄ったりのメニューやデザインになってしまい、どこで独自性を打ち出すか悩む人も多いのです。
宣伝やSNS運用のやり方がわからない
宣伝やSNS運用のやり方がわからなくて困っている人もいます。
SNSへ投稿ができても、効果的な内容で打ち出せなければ意味がありませんよね。
ただ宣伝したり投稿したりするのではなく、しっかりしたノウハウを持って運用したいものです。
顧客トラブルへの対応がストレスになる
1人でネイルサロンを運営していると、顧客トラブルももちろん1人で解決する必要があります。
誰かに頼ろうにもどうしたらいいかわからなくなってしまうこともあるでしょう。
1人で抱え込むことで、サロン勤務時よりもストレスが多くなるかもしれません。
ネイルサロンの開業を成功させるためのポイント
ここまで、ネイルサロン開業の失敗について徹底的に深堀りしてきました。
「じゃあ一体どうすれば成功するの?」と思った人もいるでしょう。
以下でネイルサロンの開業を成功させるためのポイントを6つ紹介します。
最初は小規模で運営する
ネイルサロンの開業を成功させるために、最初は小規模で運営するのがポイントです。
特に始めのうちは、そこまで多くの資金がない人がほとんどでしょう。
その場合、小規模店舗としてスモールスタートを切ることで、最小限の資金から始めることができます。
事前調査を入念にする
事前調査を入念にするのも大事なポイント。
同じ地域にどのような競合があるのか、競合がどのようなメニューを打ち出しているのか、店舗を出す地域ではターゲットをどの層に絞るべきかなど、調査を行うべきポイントはさまざまです。
徹底的に調査を行い、自店舗の強みを押し出せる土台を作りましょう。
開業前に指名客を獲得する
開業前に指名客を獲得しておくことも大切です。
スタッフとして勤務していたネイルサロンにて指名客を獲得し、そのお客様に自身の開業をお知らせしましょう。
そうすることで0スタートではなく、少しでも売り上げを見込んだ上でスタートを切れます。
経営者としての考え方を身につける
ネイルサロンを開業するということは経営者として運営していくということ。
経営者としての考え方を身につけることで、他のネイルサロンよりひとつ抜きん出た経営ができるでしょう。
特に、これまでスタッフとして勤務していた人は考え方を大きく変える必要があります。
何が何でも成功させるというポジティブな意識を持つ
精神論的にはなりますが、何が何でも成功させるというポジティブな意識を持つことも大切です。
初めてのことで不安は大きいでしょう。
しかし、その中でもワクワクする気持ちや前向きな考え方を持つことで、壁にぶち当たっても乗り越えていく力になります。
開業のプロの力を借りる
1人での開業が不安な人は、開業のプロの力を借りるのもひとつの手です。
プロに相談することで、開業に際して必要なことや資金繰りなどについてもアドバイスを貰えます。
実際に経営するのはあなたですが、プロにアドバイスを貰うことでブレない軸を作ることもできます。
小規模なネイルサロンを個人で開業するメリット
初めてネイルサロンを開業するなら小規模から始めるのがおすすめ。
ここでは、小規模なネイルサロンを個人で開業するメリットについて解説していきます。
少ない資金で始められる
小規模なネイルサロンであれば少ない資金で始められます。
ネイルサロンを開業しようと考える人の中には、資金があまり多くない、または全くないという人も多いでしょう。
そのため、少ない資金で始められる小規模のネイルサロンであれば、無理な負担や借金もなく運営が開始できます。
人件費を抑えられる
1人で施術から経営まで行う場合、スタッフを雇う必要がないため人件費を抑えられます。
特に開業したばかりで資金があまりない場合、人件費を捻出できないですよね。
その場合は1人ですべてを賄うことで人件費をかけずに済みます。
小規模なネイルサロンであれば、それも実現可能です。
勤務時間の融通が利く
自分でネイルサロンを開業する場合、勤務時間の融通が利くのもメリットです。
たとえば完全予約制のネイルサロンであれば、予約が入っていない時間は時間の融通が利きます。
その間にプライベートの用事を済ませたり、技術の向上に充てることも可能です。
お客様ひとりひとりと丁寧に向き合える
お客様ひとりひとりと丁寧に向き合えるのも強みと言って良いでしょう。
回転重視の大型ネイルサロンの場合、お客様と丁寧に向き合うのは不可能です。
お客様とじっくり向き合えるというのも、小規模ネイルサロンならではの強みと言えます。
人間関係に悩まなくて済む
1人で運営するような小規模ネイルサロンの場合、スタッフ同士の人間関係に悩まされることもありません。
性格や方向性が合わない人と無理に働く必要がないため、人間関係におけるストレスは大幅に減るでしょう。
ただし、スタッフがいない分相談もしづらくなるため、1人でこなせる自信がある人が向いていると言えます。
家事や育児との両立がしやすい
家事や育児との両立がしやすいのもメリットです。
完全予約制のネイルサロンであれば、あらかじめ予約不可の時間を決めておくことでプライベートの時間を確保できます。
また、サロン内にプレイスペースを設けることでお客様の子どもを遊ばせながら施術するということもできそうです。
ネイルサロン開業は資金を抑えるのが鍵
ここまで読んでいただいた通り、ネイルサロン開業は資金を抑えるのが鍵です。
初期投資、ランニングコストともに、いかに資金を抑えられるかでその後の経営の回り具合にかかってきます。
資金を抑えることの大切さについて、詳しく見ていきましょう。
資金を抑えることでリスクも抑えられる
資金を抑えることでリスクを抑えることもできます。
特に個人や小規模なネイルサロンの場合、限られたわずかな資金でやり繰りすることが多いでしょう。
その場合でも、初期投資やランニングコストをできるだけ抑えることで、たとえ売り上げが少ない月でも赤字を回避できます。
初期のキャッシュフローの安定が大切
ネイルサロン開業は、何より初期のキャッシュフローの安定が大切です。
特に始めのうちは売り上げが安定せず、支出ばかりの流れとなる場合が多いでしょう。
毎月どの程度のランニングコストがかかるのかを最初に見極め、売り上げが少なくても正常に支払いが行えるよう計画的にフローを構築することが重要です。
事業拡大は徐々に行う
ネイルサロンを開業する場合、最初は小規模なサロンから始めるのがおすすめです。
最初から規模を大きく開業してしまうと、その分かかる資金も多くなります。
売り上げが見込めないうちは小規模でスタートし、安定的な利益が生み出せるようになったら事業を拡大するというように、慎重に展開することが大切です。
資金を抑えて個人でネイルサロンを開業する方法
ネイルサロンを開業するにはまず、資金を抑えて小規模で開業することがポイントだということをお伝えしました。
それでは最後に、資金を抑えて個人でネイルサロンを開業する具体的な方法について紹介します。
ここで紹介するのは4つの方法です。
順に見ていきましょう。
自宅サロンを開業する
自宅サロンを開業するのは資金を抑えられる代表的な方法のひとつです。
自宅の一部を改装して開業することで、内装にかかる費用や家賃などを大幅に節約できます。
プライベートとの区分けが難しくなるなどの面もありますが、工夫できる策がある人は検討してみましょう。
シェアサロンやレンタルサロンで開業する
シェアサロンやレンタルサロンを開業するのもひとつの方法。
シェアサロンとは、美容院などの別のサロンのスペースを共有する開業方法です。
また、レンタルサロンは自分の店舗を持たず、予約が入ったら場所を借りて施術を行う方法ですね。
どちらも場所にかかる費用を大幅に抑えられるというメリットがあり、資金を抑えるには有効な方法です。
出張サロンとして開業する
レンタルサロンと同様、出張サロンも店舗を持たずに開業する方法のひとつ。
予約が入ったらお客様の自宅やレンタルスペースに出張して施術を行うスタイルです。
必要なのは施術を行う機材などの準備のみなので、開業初心者にもハードルの低い方法でしょう。
「0円開業」を利用する
「0円開業」というのをご存じですか?
その名の通り、資金が0円でも開業できる方法です。
たとえばサロミーでは、資金を抑えたい人向けに0円開業を提案しています。
プロの力を借りた上で確実に経営したい人は「0円開業」もおすすめです。
低資金でのネイルサロン開業で失敗は避けられる!1人で悩まずプロの力を借りよう
ネイルサロンは参入障壁が低く、競合が多い一方で廃業を余儀なくされる人も多いのが特徴です。
失敗する原因はこの記事で紹介した通りですが、資金を抑えることでネイルサロン開業の失敗は避けられるのです。
個人でネイルサロン開業した人は1人で悩みがち。
今後ネイルサロンを開業したいと思っているあなた、実際に失敗する前に要因をひとつずつ潰していきましょう!
低資金でも安定的に運用できる方法はあるため、1人で抱え込まずプロの力を借りるのもアリですよ。