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2025.03.13
ネイリスト

【働き方別】ネイリストの年収は?平均給与から理想の手取りまで徹底解説

ネイリストの年収は決して高くないと言われることがあります。実際、ネイリストとして働く多くの人が現在の給与に不満を感じているという調査結果もあります。一方で「いつか自分のサロンを持ちたい」「もっと収入を増やしたい」と独立開業を検討するネイリストも少なくありません。では、ネイリスト年収の平均はどのくらいで、収入に満足している人と不満を感じている人では何が違うのでしょうか。また、理想の給与水準を実現する方法や、転職・独立による年収アップの可能性についても気になりますよね。

本記事ではネイリストの年収に関するあらゆる情報を、わかりやすく解説します。

現在の給与と満足度から始めて、理想の給与と実現方法、転職や独立と年収アップの関係、さらには0円で開業できる話題のサービス「サロミー」の活用方法まで紹介します。

ネイリストとして年収アップや独立を目指す方にとって有益な情報が満載ですので、ぜひ参考にしてください!

ネイリストの現在の給与と満足度

まず、ネイリストの現在の給与事情と満足度について見ていきましょう。

給与体系や平均的なネイリスト年収を把握することで、自分の状況を客観的に知ることができます。

また、給与に満足している人・不満な人それぞれの理由を知ることで、今後のキャリアのヒントが得られるかもしれません。

ネイリストの給与体系:固定給と歩合制の違い

ネイルサロンの給与体系にはいくつかのパターンがあります。一般的には以下のような形態があります。

◉固定給制

毎月決まった月給が支払われる形態です。

売上に関係なく安定した収入が得られますが、頑張っても収入が大きく増えにくい面があります。

◉固定給+歩合制

一定の基本給に加えて、自分の売上や指名数に応じた歩合(インセンティブ)が支払われる形態です。

基本給で安心感を得つつ、成果を出せばその分収入が増えるバランスの取れた方式と言えます。

◉完全歩合制(業務委託など)

売上に応じて100%歩合で給与が決まる形態です。

極端に言えば、売上がゼロなら収入0円という厳しさもありますが、その反面売上次第で上限なく高収入を狙えるのが特徴です。

業務委託契約のネイルサロンではこのケースが多く、歩合率(売上に対する報酬割合)はサロンによって様々ですが、50%以上の高歩合を設定している所もあります。

サロンによっては上記を組み合わせた多様な給与形態が存在します​。

たとえば「固定給は低めだけれど歩合や手当で頑張り次第では平均以上に稼げる」ような給与体系もありま。

自分に合った給与体系かどうかは、求人情報を見る際に重要なチェックポイントです。

ネイリストの平均月収・年収はどれくらい?

ネイリストの年収は働き方や経験年数によって大きく差がありますが、統計データからおおよその平均値を把握できます。

厚生労働省の職業情報サイト「jobtag」によると、ネイリストの平均年収は約320.6万円というデータがあります​。

年齢別に見ると20代前半で約295万円、30代後半で約356万円、40代後半で約390万円程度と、30〜40代でやや高くなる傾向が見られます。

月収ベースでは、平均的な月収は約25万5千円ほどとされています。

ただしこの数字には地域差や他の美容職種も含むため、純粋なネイリストのみの月給を表すものではありません​。

実際には未経験者か経験豊富か、勤務エリア(都会か地方か)などによって給与に差が出ます。

求人データをもとにしたある調査では、ネイリスト正社員の月給は下限約20.9万円〜上限約37.8万円程度と幅があり、平均では約29.3万円ほどとなっています。

一方、完全歩合制(業務委託)で働く場合は月収の振れ幅がさらに大きく、求人例では平均約36万円と高めですが、上限は50万円以上稼げるケースもあるようです​。

なお、アルバイト・パートのネイリストの場合は時給制で働くことが多く、フルタイム換算して月収約12〜15万円、年収にすると150万円前後が一つの目安となります​。

正社員と比べるとかなり低くなりますが、その分勤務時間の融通が利くなどのメリットがあります。

給与に対する満足度:満足している人と不満な人の違い

それでは、ネイリストたちは自分の収入に満足しているのでしょうか?

株式会社リジョブの調査によると、現在の給与に「満足している(かなり満足・やや満足)」と答えたネイリストは38%、逆に「不満(やや不満・かなり不満)」と答えた人は62%にのぼりました​。

つまり、半数以上が今の給料に不満を感じているのが現状です。

給与に不満を感じる理由で最も多かったのは「労働時間に見合わないから」で、全体の43%がこの理由を挙げています​。

長時間働いているのに収入が少ないと感じている人が多いようです。

また、経験年数が浅い3年未満やベテラン層の9年以上では「求める生活水準に対して収入が不足しているから」という声も目立ちました。

生活していく上で必要な水準に達していないと感じている人が多いことがうかがえます。

一方、現在の給与に満足していると答えた人も全体の38%います。満足な理由のトップは「労働時間に見合っているから」で37%でした​。

働いた分だけきちんと給与がもらえている、と感じているわけですね。

特に経験3〜6年未満の層では「求める生活水準に対して十分な額だから」という理由も同程度に多く、この層は収入が生活水準を満たしていると感じている人が比較的多いようです。

この背景には、ネイリストとしてある程度経験を積むことで指名客が付いたり昇給したりして、収入が新人時代より増えていることが考えられます。

以上のように、ネイリストの年収・月収は平均すると300万円前後ですが、人によって大きな差があり、その満足度も様々です。

自分の労働に対して収入が見合っていないと感じる人が多い一方、うまくキャリアを積んで収入アップを実現している人もいます。

次の章では、ネイリストたちが考える理想の給与と、実際に収入を上げていくための方法について見ていきましょう。

理想の給与とその実現方法

ネイリストとして長く働く上で、「将来的にはこれくらい稼ぎたい」という理想の年収や月収を思い描くこともあるでしょう。

ここでは、ネイリストが考える理想の給与水準や給与体系について考察します。

また、その理想を現実に近づけるために必要なスキルや経験、具体的なステップについて解説します。

ネイリストが考える理想の給与水準

理想とする給与額は人それぞれですが、一般的に現在の収入より高い水準を望む人が多いでしょう。

先述の調査でも「求める生活水準に足りない」と感じる人が多かったことから、生活にゆとりが持てる年収を目指したいと考えるネイリストが多いと推察できます。

たとえば、現在年収300万円程度の人であれば年収400万円以上を一つの目標とする場合が多いかもしれません。

月収ベースで言えば、手取りで毎月25万円前後だとやや心許ないため、月30〜35万円(手取り20万後半〜30万強)くらいあると理想的と感じるケースが多いでしょう。

これくらいの収入があれば、貯金をしたり自己投資をしたりと余裕が生まれやすくなります。

もちろん理想の年収はライフスタイルによって異なります。

結婚や子育てを見据える人であれば年収500万円以上を望むかもしれませんし、自分一人が生活できれば十分という人ならもう少し低い水準でも満足できるかもしれません。

重要なのは、「自分が納得できる収入はいくらか」を明確にすることです。その上で、現状とのギャップを把握し、埋めるための行動を考えていく必要があります。

ネイリストにとって理想的な給与体系とは

理想の給与体系についても考えてみましょう。

ネイリストの多くは、完全歩合のような極端なリスクは避けつつも、頑張りが収入に反映される仕組みを求める傾向があります。理想的なのは、安定性と成果報酬のバランスが取れた給与体系です。

例えば、「固定給+歩合+賞与」という組み合わせは多くのネイリストにとって魅力的でしょう。

一定の固定給があれば生活の基盤は安定します。

その上で指名客数や売上に応じた歩合給が支給されれば、努力した分だけ収入を増やすことができます。さらに、年に1~2回の賞与(ボーナス)があればモチベーションも高まり、長期的な目標にもなります。

実際、ネイルサロンによっては業績に応じて年1〜2回の賞与を出すところもありますし、大手サロンでは年間60万円程度のボーナスが出る例もあるようです。

また、理想の給与体系を考える際には歩合率(コミッションの割合)もポイントです。

歩合率が高ければ高いほど自分の売上が収入に直結しますが、その分基本給(保証給)が低めに設定されがちです。

逆に基本給が高めだと歩合は低めになる傾向があります。

理想としては、自分の実力で安定して売上を上げられる自信があるなら歩合割合高めでも良いでしょうし、まだ経験が浅かったり安定志向であれば基本給割合が高めのほうが安心です。

例えば基本給:歩合=7:3や6:4くらいのバランスを好む人もいますし、実力派の人は基本給少なめでも歩合たっぷり欲しいと考える場合もあります。

要は「最低限保証される額」と「上乗せされる成果給」のバランスが自分の希望に合っているかが重要です。

さらに、昇給の基準が明確であることも理想の一つです。

年功序列で漫然と上がるのではなく、技術習得や売上目標達成など明確な基準で昇給していく方がモチベーションにつながります。

例えば「指名○人達成で基本給アップ」や「リーダー職に昇格で役職手当支給」など、努力が昇給につながる仕組みだと理想的でしょう。

実際の求人でも「技術ランクに応じて昇給」「資格取得で手当支給」など、昇給・手当条件が記載されている場合があります。

給与を上げるために必要なスキル・経験

理想の年収を実現するためには、ネイリストとしてのスキルアップや経験の積み重ねが欠かせません。収入アップにつながりやすいスキルや経験には次のようなものがあります。

◉ネイル技術の向上

当たり前に聞こえるかもしれませんが、まずはネイリストとしての技術力を高めることが大前提です。

技術力が高いネイリストほどお客様からの指名が増えたり、難易度の高いアートも対応できて客単価を上げられるため、結果的に給与アップに直結します。

実際、「技術力が高いほど指名が多くつき、指名手当などで給料アップにつながる可能性が高い」と指摘する声もあります。

日々のサロンワークで経験を積むのはもちろん、流行のアートを練習したり先輩から新しい技術を学んだりと、常に腕を磨きましょう。

◉接客・コミュニケーションスキル

技術と同じくらい大切なのが接客力です。

いくらネイルが上手でも、お客様とのコミュニケーションがうまく取れなかったり、要望を汲み取れなかったりするとリピーターになってもらえません。

居心地の良い対応や提案力で「またこの人にお願いしたい」と思ってもらえれば、固定客が増えて売上アップにつながります。

指名客が増えれば指名手当が付与されるサロンも多いので、結果として給与も上がりやすくなります。

◉資格・検定の取得

ネイリストは必須の国家資格こそありませんが、業界では様々な民間資格が存在し評価の目安になっています。

代表的なものにJNECネイリスト技能検定やJNAジェルネイル検定、ネイルサロン衛生管理士などがあります。

これらの資格を取得するとサロン側から資格手当が支給されたり、昇格要件になる場合があります​。

また、自分のスキル証明にもなるため、高待遇のサロンへの転職時にも有利です。

さらに上位資格である認定講師などを取得すればネイルスクール講師として活躍する道も開け、無資格のままより収入が2倍以上になる可能性もあると言われます​。

◉経験年数と実績

ネイリストの世界でも経験は貴重な財産です。

一般的に新人時代は誰でも給与は低めですが、数年実務経験を積めば技術や接客も洗練され、お店にとっても欠かせない戦力となります。

その結果、役職手当が付いたり昇給したりして収入が上がるケースが多いです。

また「○年間〇〇サロンで勤務」「指名顧客◯人担当」などの実績は、自分を売り込む武器にもなります。

特に有名店での経験やコンテスト入賞歴などがあれば、さらに高い評価を得られるでしょう。

◉トレンドへの敏感さ

ネイルの流行は季節や年ごとに変化します。

新しいアート技法やデザインを積極的に学び取り入れる柔軟性も、お客様から選ばれ続けるために重要です。

常連客でも常に新鮮な提案ができれば客単価アップやリピート率向上につながり、結果として収入面にも良い影響があります。

これらのスキルや経験を積むことで、ネイリストとしての市場価値が高まり、給与交渉もしやすくなります。

例えば高い技術と豊富な顧客を持つネイリストなら、「歩合率を上げてほしい」「店長待遇にしてほしい」といった希望も通りやすくなるでしょう。

理想の年収実現は一朝一夕には難しいですが、日々の努力の積み重ねが将来的な年収アップにつながることを意識してキャリアを積んでいきましょう。

転職・独立と年収アップの関係

ネイリストとして収入を上げる方法として、大きく分けて「転職(職場を変えること)」と「独立・フリーランスになること」の二つの選択肢があります。

現在のサロンで経験を積みながら昇給を目指す道もありますが、環境をガラリと変えることで年収アップを実現できるケースも少なくありません。

この章では、転職によって収入を上げる方法と、独立開業した場合の収入面のメリット・デメリット、そして独立時に気をつけたいポイント(初期投資や収入の不安定さ)について解説します。

転職でネイリスト年収を上げる方法

転職は収入アップの有効な手段の一つです。

今働いているサロンよりも待遇の良いサロンや、自分の実力を正当に評価してくれる職場に移ることで、年収が上がる可能性があります。

具体的に転職で収入を上げる方法やポイントを見てみましょう。

◉評価してくれるサロンへの移動

現在の職場で自分の頑張りが十分給与に反映されていないと感じる場合、より実力を評価してくれる店に転職するのは大きな年収アップ要因になります。

あるアンケートでも「もっと自分の実力を評価してくれる店に行きたい」と考えるネイリストが41%と最も多かったという結果があります。

自分の売上やスキルに見合った報酬を用意してくれるサロンを探すことで、同じ働きでもらえる給与がアップする可能性があります。

◉単価の高い(高級志向の)サロンへ移動

サロンの客単価が高いほど、ネイリストの取り分(歩合やチップ※)も増える傾向にあります。

高級志向で価格設定が高めのネイルサロンや、富裕層の多いエリアのサロンでは、同じ施術でも得られる売上が高くなります。

そのため歩合給やボーナスも高めになり、結果として年収アップにつながりやすいでしょう。

もちろん高単価サロンでは高度な技術や接客スキルが求められるため、それに見合う実力を身につけておく必要があります。

※日本のネイルサロンでは一般的にチップ(心付け)の習慣はありませんが、客単価が上がれば歩合給部分が増えることがあります。

◉集客力のある有名サロンへ

知名度が高くお客様が多いサロンに移るのも一つの方法です。

予約が常に埋まるような人気店であれば、一人当たりの施術件数を増やすことができます。

忙しく大変ではありますが、その分多くのお客様を担当できるので歩合給や指名手当が増え、収入増加が期待できます。

ただし忙しすぎて体力的にきつくなる場合もあるので、自分の無理のない範囲で考えましょう。

◉地域を変えてみる

給与水準は地域によっても差があります。

一般的に都市部の方が地方より給与が高い傾向があります。

例えばIndeedのデータでは、ネイリストの平均月収は北海道で18.6万円、東京では24.1万円とされています。

もし地方で働いていて年収に不満があるなら、思い切って都市部のサロン求人に応募してみるのも一つの手段です。

物価や家賃も上がるので単純比較はできませんが、経験者であれば都市部の高待遇求人に採用され、収入を上げられる可能性があります。

◉交渉や条件見直し

転職までしなくても、現在の職場で待遇交渉をする道もあります。

他のサロンの求人条件を調べて「他社では○○円募集だが、うちでは…」と現状との差を把握した上で、昇給や役職登用について相談してみるのもよいでしょう。

ただし交渉が難しい場合は無理せず、転職活動に踏み切った方が結果的に早いこともあります。

このように、転職によってネイリスト年収アップを目指すには、自分の強み(技術・実績・資格など)をしっかりアピールしつつ、より良い条件の職場を見極めることが大切です。

求人サイトや業界の人脈を活用して情報収集し、自分に合ったサロンを探してみましょう。

実際、美容業界専門の求人サイト「リジョブ」などには豊富なネイリスト求人が掲載されており、給与アップに成功した事例も多数あるとのことです。

転職はエネルギーが要りますが、環境を変えることで仕事へのモチベーションも上がり、新たなスキル習得につながることも期待できます。

独立・フリーランスのメリットとデメリット

ネイリストとして大きく収入を伸ばすもう一つの方法が、独立開業やフリーランスになることです。

自分でサロンを開業したりフリーのネイリストとして活動すれば、サロンに勤めているときよりも自由度が増し、頑張り次第で収入も大きく伸ばせる可能性があります。

しかしその反面、安定性の低下やリスクも伴います。ここでは、独立・フリーランスのメリットとデメリットを整理してみましょう。

<独立・フリーランスのメリット>

◆収入の上限が広がる

独立すればお店の売上は全て自分のもの(経費を除く)になるため、理論上は上限なく稼げる可能性があります。

人気店に育てることができれば、サロン勤務時代の年収を大きく上回る収入を得ることも夢ではありません。

例えば一人で自宅サロンを開業し、月に50万円の売上を上げられれば、経費を引いてもかなりの手取りになります。

実際、フリーランスネイリストの中には月収40〜50万円以上稼ぐ人もおり、これは一般的なサロン正社員の平均月収を大きく超えています。

◆自由な働き方ができる

独立すれば勤務時間や休日を自分で決められます。

予約がなければ休みにできますし、逆に稼ぎ時には長時間働くなど調整も自由です。

また施術メニューや使う材料、サロンのコンセプトも自分の思い通りにできます。

「〇〇系のアートに特化したサロンにしたい」「ゆっくりくつろげる空間にしたい」など、自分の理想のサービスを追求できるのも魅力です。

人間関係のストレスも最小限で済みます(基本一人でやる場合が多いため)。

◆やりがい・達成感

自分の力で一からサロンを軌道に乗せることは、大きなやりがいになります。

お客様に直接喜んでもらえるのは勤務時代と同じですが、さらに経営者として売上目標を達成したり、リピーターが増えたりすると、その達成感は格別です。

自分のブランドを育てていく感覚を味わえるのも独立ならではでしょう。

また、軌道に乗れば将来的にスタッフを雇って事業拡大するといった展望も持てます。

<独立・フリーランスのデメリット>

◆収入が不安定になる

最大のデメリットは、収入が月ごとに大きく変動し不安定になることです。

サロン勤めであれば暇な月でも一定の給料が保証されていますが、独立後はお客様が来なければ収入0円もありえます。

新規開業直後などは特にお客様が少なく、赤字覚悟の月もあるでしょう。

またネイリスト自身が病気や怪我で働けなくなれば、その期間の収入は途絶えてしまいます。

軌道に乗るまでは貯金を切り崩したり、副業で補ったりといった工夫が必要になるかもしれません。

◆経費や事務作業の負担

独立すると経費も自分で負担しなければなりません。

店舗の家賃・光熱費、材料費、消耗品費、広告宣伝費、設備のメンテナンス費用など、様々な支出が発生します。

売上が上がっても経費を差し引けば手元に残るのは思ったより少なかった、ということもあります。

また、予約管理や売上管理、確定申告などの事務作業も全て自分で行う必要があります。

特に確定申告では経理や税務の知識も求められるため、慣れないうちは専門家に相談するなど時間とコストがかかるでしょう。

◆全て自己責任(プレッシャー)

経営者は良くも悪くも全てが自己責任です。

サロンに勤めていれば困ったときはオーナーや店長が助けてくれたり、失敗しても最終的な責任は負わなくてよかったりします。

しかし独立後はクレーム対応からトラブル解決まで自分で対処しなければなりません。

常連客が離れてしまった、経営がうまくいかず借金だけが残った、という最悪の事態も起こりえます。

このプレッシャーと常に向き合う覚悟が求められます。

◆福利厚生がない

フリーランスになると会社員時代のような社会保険の補助や有給休暇、産休育休制度といった福利厚生は一切なくなります。

国民健康保険や国民年金に自分で加入し保険料を全額負担する必要がありますし、休めばその分収入はゼロです。

将来のための貯蓄や民間保険の活用など、自衛策を講じる必要があります。

このように、独立してネイリスト年収を上げることは大きなチャンスである反面、大きなリスクとも隣り合わせです。実際の統計でも、ネイリストという職業は約41.9%が自営・フリーランスというデータもあります​。

多くのネイリストが独立にチャレンジしている一方で、継続して成功するのは簡単ではないことも事実です。

独立を考える際は、メリットとデメリットを天秤にかけて慎重に判断することが大切です。

「多少収入が不安定でも自分の理想の働き方をしたい」「リスクがあっても大きく稼ぎたい」という人には独立は向いているでしょう。

一方、「安定収入が何より大事」「経営のプレッシャーに耐えられるか不安」という場合は、無理に独立せず転職や副業で収入アップを図る方が良いかもしれません。

独立開業に必要な初期投資と収入の変動

独立のメリット・デメリットを踏まえた上で、具体的に開業時にかかるお金(初期投資)や、開業後の収入の変動についても知っておきましょう。

まず初期投資ですが、一般的にネイルサロンを開業するには数百万円単位の資金が必要と言われます。

例えばマンションの一室を借りてサロンにする場合、敷金・礼金・前家賃など物件取得にまとまった費用がかかり、さらに内装工事や家具・ネイル設備の購入費用も必要です。

あるサービスの試算では、通常は開業初期費用に200万円程度は見ておく必要があるとされています。

具体的には、ネイル用テーブルやチェア、照明、収納棚、ジェルライト、空調、消毒設備など揃えると50〜100万円、物件契約に数十万円、広告やホームページ作成に数万円、といった具合です。

一方で、自宅の一室を使って開業するホームサロンの場合は物件取得費用が不要になるため、かなり費用を抑えることができます。

自宅開業なら主要な出費はネイル用品や備品の購入費くらいなので、数十万円規模で始めることも不可能ではありません​。

実際、「できるだけ経費を抑えることが大事。自宅で開業すれば家賃がかからず経費を減らせる」という指摘もあります。

自宅サロンならではのアットホームさを売りにできるメリットもあります。

開業後の収入の変動については、先に述べた通り月ごとの売上が大きく変わる可能性があります。

開業直後〜半年くらいは知名度が低くお客様も少ないため、売上ゼロや僅少な月があっても不思議ではありません。

そこから徐々に口コミやリピーターがついて売上が安定してくるまで、一般には1〜2年程度はかかると言われます。

人気が出て予約が埋まるようになれば、月商50万、100万も夢ではありませんが、そうなるまでの期間は副業アルバイトをしながら生活費を補填したり、貯金を切り崩したりして耐える必要があるかもしれません。

また、独立後は季節や景気の影響もダイレクトに受けます。

例えばネイル業界は新年や真冬などはお客様が減りやすく、逆に春〜夏は繁忙期です。

会社員時代は毎月同じ給料でも、自営になると繁忙期は稼げる代わりに閑散期は収入がガクッと落ちることがあります。

そのため、繁忙期にしっかり稼いで閑散期の分をカバーする、という計画的な資金繰りも必要になります。

まとめると、独立開業でネイリスト年収を上げるには「最初の軍資金」「軌道に乗るまでの忍耐」「安定しない収入をやりくりする計画性」が求められます。

これらをクリアして努力を続ければ、サロン勤務以上の収入とやりがいを手に入れることも可能です。しかし、「そこまでのリスクや費用を背負うのは難しい…」という方も多いでしょう。

そこで次の章では、初期費用0円で独立できる画期的なサービス「サロミー」を活用する方法について紹介します。

リスクを抑えて自分のサロンを持ちたいと考えるネイリストの方は必見です。

0円で開業できる「サロミー」の活用方法

独立のハードルとなる初期費用や集客面の不安を大幅に解消してくれるサービスとして、最近注目されているのが「サロミー」です。

サロミーはネイリスト・アイリストのための0円独立開業支援コンシェルジュとも呼ぶべきサービスで、資金ゼロから自分のサロンを開くことを可能にしています​。

この章ではサロミーを利用して独立開業するメリットや具体的な手順、収入モデルと成功事例について紹介します。

サロミーとは?初期費用0円で独立できる仕組み

「サロミー」は、ネイリストやアイリストがノーリスクで自分のサロンを持てるようサポートしてくれるサービスです。

その最大の特徴は、なんといっても初期費用が0円で済む点にあります​。

通常なら何百万とかかる開業資金をサロミーが肩代わり・サポートしてくれることで、自己資金がなくてもすぐに独立開業が可能になるのです。

具体的に、サロミーでは次のようなサポートを提供しています。

◉提携サロンの空きスペースを紹介

サロミーは美容室・ネイルサロンなどとの提携ネットワークを持っており、そこから独立開業用のスペースを用意してもらえます。

自分で物件を借りる必要がなく、希望のエリアや雰囲気に合ったスペースを紹介してもらえるため、物件探しや契約の手間も省けます。

◉初期費用の全額サポート

通常かかる物件の保証金や内装費、設備購入費などの初期投資(約200万円)が不要になります​。

サロミー側でこれらを負担・用意してくれるため、開業者は0円でスタート可能です。

例えばネイル用のチェアやテーブル、ワゴンといった大型設備も全て無料で貸与されます​。

自分の好みに合ったものを選ばせてもらえるので、「こんなサロンにしたい」というイメージに沿った設備を揃えられます。

◉集客支援(広告費補助)

新規集客の強い味方であるホットペッパービューティーへの掲載を、年間30万円以上補助してもらえます​。

広告費用を気にせず集客施策が打てるので、開業直後からお客様を呼び込みやすくなります。

さらに集客ノウハウの提供やリピーター獲得のサポートも受けられ、満席サロン実現に向けて定期的な相談に乗ってくれます。

◉低コストな月額費用

提供されるスペースの月額利用料は3〜8万円程度と、通常相場(月15万円以上)より格安に設定されています​。

このおかげで、毎月の固定費の負担を大幅に抑えて運営できます。家賃が低い分、売上の多くを自分の収入として残すことができます。

◉高歩合の収入モデル

サロミーでは報酬体系も独自で、一般的な業務委託サロンの歩合率40〜60%より高い手取り率になるよう設定されています。

具体的な割合は契約内容によりますが、中には以前より月の手取りが20万円以上アップしたネイリストもいるほどです。

努力次第で月収40万円以上を目指せる高収入モデルになっており、まさに独立による年収アップを現実的にしてくれます。

◉開業手続き・経理サポート

開業に必要な保健所への届け出や開業届、さらには確定申告などの事務手続きもサロミーがサポート可能です。

難しい行政手続きや経理作業に悩んだときは専門的なサポートを受けられるので、本業のサロンワークに集中できます。

必要に応じて税理士紹介や書類作成代行なども利用できるようです。

これらの支援をオーダーメイドで提供してくれるのがサロミーのサービスです。

要するに、ネイリスト本人は技術と接客に専念し、集客や経営の難しい部分はサロミーと二人三脚で進めることで、リスクを最小限に抑えながら独立できるというわけです。

サロミーを利用した開業の流れ

実際にサロミーで独立する場合、どのようなステップを踏むのか見てみましょう。サロミー公式サイトによれば、開業までの基本的な流れは次のとおりです。

Step1. 無料個別相談への申し込み

まずサロミー公式LINEを友達追加し、簡単なカウンセリングフォームに回答します。

その後、サロミー担当者との個別相談の日程を調整します​。

この相談では現在の状況や希望をヒアリングした上で、最適な独立プランを提案してもらえます。

疑問や不安もこの段階で気軽に質問できます。

Step2. 開業スペースの紹介・見学

希望エリアやサロンの雰囲気の要望に沿って、利用できる提携サロンの空きスペースをいくつか紹介してもらえます。

興味のあるスペースがあれば実際に見学に行き、設備や立地、お店の雰囲気などを確認します。

ここで具体的に開業後のイメージを膨らませていきます。

Step3. 契約

自分に合ったスペースが見つかったら、サロミーとの間で契約を結びます。

契約内容には利用料や提供されるサポート内容などが含まれます。契約後、実際の開業に向けて準備がスタートします。

資金調達が必要な場合(※マンションプラン等で融資を受ける場合)は、ここから融資手続きも進めます。

Step4. オープン準備

開業に向けての具体的準備を進めます。

サロミーが大型設備の用意やホットペッパー掲載準備、決済システム導入など大半の準備を代行してくれるため、開業者本人の手間は最小限です。

開業者はサロンのコンセプトやメニュー決め、必要な小物や材料の準備など、自分のこだわり部分に注力できます。

1〜2ヶ月程度でオープンできるようスケジュールが組まれます。

Step5. サロンオープン

準備期間を経ていよいよ開業日を迎えます。

オープン後も、日々の集客方法やリピーター獲得策についてまとめられたマニュアルの提供や、定期的なミーティングによるフォローアップがあります。

困ったことがあれば相談しながら、理想のサロン作りを継続してサポートしてもらえるのは心強いポイントです。

以上が主な流れです。特に最初の相談からオープンまでは最短1〜2ヶ月というスピード感も魅力です​。

「いつかは独立したいと思っていたけれど、準備に時間がかかりそうで踏み出せない…」という人でも、サロミーを利用すれば思い立ったらすぐに行動に移せます。

サロミーの詳細はこちら

サロミーについてもっと詳しく知りたい方は、公式サイトでサービス内容や事例紹介をチェックしてみてください。

興味があればまずは無料相談を受けてみるのがおすすめです。

金銭的リスクを抑えて自分のサロンを持てるチャンスですので、独立開業を検討中のネイリストの方はぜひ一度検討してみてはいかがでしょうか。